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ランドセル(芭蕉+子曽良) 

入学式を目前に控えた日曜日。曽良は芭蕉とともにランドセルを買いに来ていた。
最近は様々な色や形が出ていて、どれにするか二人は決められずにいた。

「よし、曽良くん。これにしよっか。」

不意に、芭蕉が沢山あるランドセルのうちのひとつを手に取り、そう言った。
それは、曽良が最初に目を引かれたランドセルで、色々見ながらもなんだかんだで気になっていたものだ。

「なんで・・・ですか?」

そのことを気付かれていたのか知りたくて、曽良は様子を伺うように芭蕉に問いかける。すると芭蕉は「だって・・・」と、笑顔で続けた。

「曽良くん、これ気になってたんでしょう?かっこいいもんねー、これ。」

気付かれていた。そう理解した途端、なぜか曽良は無性に恥ずかしくなった。
それを認めたくなくて、わざと不機嫌そうに答える。

「別に、ランドセルがかっこいいわけでは・・・」

「ん?」

ちいさな呟きだったせいか聞こえなかったらしく、芭蕉が不思議そうに聞き返してくる。

「っ・・・」

「・・・?ほら、背負ってみせてよ曽良くん!きっと似合うよ?」

何も答えない曽良に首をかしげながらも、 芭蕉は手に持っていたランドセルといそいそと曽良に背負わせようとする。
曽良は、表面上は不機嫌そうなまま促されるままにランドセルを背負った。

「かっこいい~!似合うよ、曽良くん!ほら、帽子帽子!」

まるで自分のことのようにはしゃいで、芭蕉は安全帽も曽良にかぶせる。

「あの、芭蕉さ・・・」

「なぁに?曽良くん。」

まるで着せ替え人形のように扱われて苛立ってきた曽良が文句を言おうと顔を上げると、芭蕉はとても嬉しそうな笑みを浮かべていて。
その表情に、曽良は自分の頬が熱くなったのを感じた。

「いえ・・・ランドセル・・・ありがとう、ございます・・・」

「っ!・・・どういたしまして。」

曽良の少し恥ずかしそうな礼の言葉に、芭蕉は一瞬驚きに目を見開いたが、すぐに嬉しそうに目を細めて微笑み返した。



――――――――――――――――

027様の子曽良くんを見て浮かんでしまった小話です。
頭に浮かんだ時はここまで別人ではなかったはずなのですが・・・あれぇ??
027様、素敵絵なのにこんなもの書いてすみません。気に入らなければ即削除させていただきますのでっ・・・!

でも、こんな感じでこのブログには小話を書いていきたいと思っております。

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この記事へのコメント

よだれが出ますwww
こんな風にしていただけるとは;
曽良君かぁいいですっ!
私の思いつきで描いた曽良君のセリフもわざわざ入れていただいて・・・
本当にうれしいです!ありがとうございますっ!!
お礼を言うのはこちらの方です。
このような作品をほめていただき、ありがとうございます。
いえ、セリフは書かれている以上絶対に入れたいと思っていたので・・・。絵とセリフがあったのでできたようなものです。
本当にありがとうございました。
何だこの曽良君はwww2828が止まりませんなww
ブログコメありがとう!
タメOKだったと思うから普通に話してるけど
いやだったら言ってくれよww

毎日読みに来てやんよ!!
こんな作品に2828していただき、恐縮です。
タメに関しては全然問題ないですよ。むしろ嬉しいです。

ま、毎日ですか!?とても嬉しいですが、そんなに毎日書ける自信、ありませんよ!月1とか・・・いやむしろ、1年に一度くらいの勢いで・・・!
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由良
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