おやつタイム(鬼男×閻魔)
admin≫
2009/09/27 17:50:08
2009/09/27 17:50:08
何となく甘いのが書きたくなって、撃沈…。
小説ってどうやって書くんだっけ…?ってくらいまで落ち込みました。
書き直したり全然違う話書いたりとかしてみたんですけどやっぱり上手くいかず。
でも、何とか書きあがったので上げてみる。
・目指したのは砂糖を吐きたくなるくらい甘い鬼閻→撃沈
・鬼男のさり気ない優しさ、ツンデレっぽさを出す→撃沈
・それどころか鬼男くんが別人フラグ。
・閻魔を甘えたで、鬼男くん大好きな感じに→撃沈(なんか幼くなった)
・冥界の間取り(?)どうなってんだよww(考えてなかった)
こんな感じのgdgd具合ですが…よろしいですか?
▼今日のおやつなーに?▼
「お・に・お・くん!」
「ぅわっ…!?」
調理場で本日のおやつであるクレープの皮を焼いていた鬼男の背中に、突然名前を呼びながら飛びつく閻魔。
鬼男は火を扱っていたということもあり、焦った様子で手を止め、閻魔を振り返った。
「こンのアホ大王イカ!火を使ってるときは抱きつくなって言ってんだろ!!」
「聞いて聞いて!俺、今日はちゃんと書類全部終わらせたよ!」
叱りつけるように鬼男が声を荒げても、返ってくるのはぎゅっと抱きつかれる感触と褒めてくれといわんばかりのそんな答え。
「だからって抱きついていいことにはなりません。ほら、離れろ。」
「やーだー!なんだよー、褒めてくれたっていいじゃん!俺頑張ったんだよ?」
鬼男は片手でクレープの皮を皿に移しながら、空いた手で閻魔の頭を軽く押して離れさせようとするが、腕の力を強めて頑なに鬼男から離れることを拒む閻魔。
「…最初からおやつの時間までに終わらせる約束だっただろうが。第一、書類を終わらせるのは当然のことです。」
しばし閻魔を離れさせようと格闘したが、どうにも離れる気配がないので鬼男は諦めて、用意していたフルーツや生クリーム、チョコレートソースを盛り付け始めた。
「でもさ、この俺が珍しくやる気出して終わらせたんだよ?…ご褒美にイチゴもーらい!」
「普段からやる気出してれば書類は溜まらないんだけどな。」
鬼男が褒めてくれないのならと、抱きついたまま目に付いたイチゴに伸ばした閻魔の手を、言いながらぺちんとはたく鬼男。
「ぃたっ!もうっ、鬼男くんの意地悪!」
「すぐ出来るんだからもう少しくらい我慢しろ。」
実際は大して痛くないはずなので、鬼男は気にした様子もなくたしなめるような言葉を返す。
「ちぇー、イチゴ一個くらいいいじゃん…」
そんな鬼男の態度が気に入らなかったのか、閻魔は拗ねたように文句を言うが、やはり鬼男から離れる気配はなく、むしろ背中に頬をすり寄せてきた。
「…バニラとチョコ、どっちがいいですか。」
ふぅ…とため息をついてから、手馴れた様子で盛り付け終えたクレープを包んだ鬼男が不意に問いかける。
「えっ?」
「ご褒美をやるって言ってるんですよ。ほら、さっさと選べ。」
突然のことで理解できなかったらしい閻魔が聞き返すと、少しぶっきらぼうに答えて冷凍庫に手を伸ばす。
「いいの…?」
まさか本当にくれるとは思っていなくて、思わず確認するように問いかけてしまう。
「欲しいって言ったのはお前だろうが。それとも、いらないんですか?それならそれで…」
「わぁーっ、いる!いるってば!バニラがいい!バニラ!!」
やっぱり慣れないことはするものじゃない、と思って鬼男が言いながら冷凍庫を閉めようとすれば、慌ててその手を掴んで答える閻魔。
そんな閻魔の姿が面白くて、ふっと柔らかい笑みを浮かべた鬼男は「バニラですね。」と言ってバニラアイスに手を伸ばした。
「先に座って食べててください。今日もココアでいいですか?」
包み終えたクレープの上に落ちない程度の量をスプーンですくって乗せ、閻魔に手渡しながら鬼男は確認を取る。
「うん、ありがと!」
受け取って、子どものように無邪気に笑った閻魔はようやく鬼男から離れ、待ちきれない様子で休憩室に駆けていく。
「あ、こら走るなイカ!落としても、もう作ってやりませんよ!」
「分かってるよーだ!」
鬼男が怒鳴っても、閻魔は返事だけでさっさと行ってしまった。
「ったく、もう…」
舌打ち混じりに呟いても、それだけ早く食べたいと思ってくれているんだと思うと、自然口元が緩む。
鬼男は手早く片づけを済ませると、砂糖を少なめにしたココアを持って閻魔のいる休憩室に向かった。
「これ、すっごく美味しいよ鬼男くん!」
鬼男が休憩室に入って開口一番、閻魔は満面の笑みで感想を口にする。
「それはどうも。」
マグカップを閻魔の前に置き、自分も向かいに座りながら礼を返す鬼男。
閻魔はちょうど喉が渇いていたのか、すぐさまマグカップに口をつけた。
「鬼男くんってさ、なんでこんなにお菓子作るの上手いの?」
再びクレープに口をつけながら閻魔が不思議そうに問いかけてくる。
その鼻の頭にはちょこんと可愛らしく乗った生クリーム。
「さぁ…?誰かさんが毎日多種多様なリクエストをくれるから、ですかね。」
冗談っぽく答えながら、鬼男は閻魔に顔を近づけてチュッと生クリームを舐め取るように鼻の頭に口付けた。
「っ!」
予想していなかった鬼男の行動にぴきっと体を固まらせる閻魔。
それを至近距離で楽しげに眺めて、鬼男は何事もなかったように元通り向かいに座る。
「どうかしましたか?あんまりのんびり食べてると、溶けますよ?」
頬杖をついてからかうように言ってくる鬼男の楽しそうな笑顔。
…やられっぱなしは気に入らない。
「俺一人じゃ食べきれないから、鬼男くんにもあげるよ。」
閻魔は鬼男が甘いものをあまり好まないことを知りながら、にっこり笑って鬼男の目の前にクレープを差し出す。
例え食べなくても、嫌がる顔くらいは見れると思ったのだ。
「そうですか?…では、遠慮なく。」
「えっ…!?」
しかし、鬼男は嫌がる様子どころか、むしろ嬉しそうに目の前のクレープに口をつけたので、閻魔のほうが驚いてしまう。
「お、美味しい…?」
とりあえず、食べた感想を聞いてみる。
それくらいしか次の行動が浮かばなかったから。
「甘いです。お前用に作ってるから、余計に甘い。」
「じゃ、じゃあなんで食べたんだよ!」
鬼男の行動の意味がさっぱり分からず、思わず食いつくように聞き返す閻魔。
すると鬼男はまたもしてやったりという顔で楽しげに笑って、一言。
「そりゃ、口直しに期待できると思ったからですよ。」
「っん…」
抵抗しようと思うことすら忘れるくらいに自然に重なった唇。
溶けると言っておきながら、すぐに離す気配のないゆっくりとしたこの甘い愛撫は何だろうか。閻魔は離れがたくなって自らも鬼男に舌を絡ませ始めた。
「っ、ふ…ぁ、んぅ…」
力が抜けてクレープを落とさないよう考慮したつもりなのか、片手はしっかりと閻魔の手に添えて、もう片方は後頭部に回して。
溶け出したアイスと生クリームが二人の手を濡らす。
「ふ…は、ぁ…」
「やっぱり大王の口の中も甘いですね。口直しどころかさらに甘さが強まりました。」
ようやく離れたと思ったら、舌なめずりしながらそんなことを言われた。
「君、ねぇ…っ、する前から分かってたでしょ…っ、そんなこと…!」
分かっててじっくり堪能するようにしてきたくせに何を言ってるんだ、と内心思いながら閻魔は乱れた呼吸のまま文句を言う。
あぁ、手がベタベタだ。
「同じ甘いでも、大王との口付けならまた違うかなって。」
「っ…!」
言いながらぺろりと自分の手のひらを伝うアイスを舐める鬼男の舌がやけに色っぽく見えて。
閻魔は思わず頬を染めて目を逸らした。
「それで?食べきれないのなら、口直し付きで僕が食べてあげますけど?」
くすくすと笑いながらクレープを持つ閻魔の腕を掴み、自分の口元まで持ってきて問いかける鬼男。
「っ…お、俺もまだ食べたい…から、半分…こ。」
閻魔はそんな鬼男を横目で見ながら、小声でぼそっと呟いた。
何だかんだで、鬼男とのキスは嫌いじゃないから。
「分かりました。休憩時間内に食べ終わりましょう。」
クレープも…大王も、ね。
「っ!!」
耳元で付け足された言葉に、閻魔はクレープを食べられないくらい硬直した。
さて、本日の業務はちゃんと終わるのでしょうか…?
【終】
―――――――――――
書き終わってから気がついたんですけど、クレープで作るのって皮と生クリームくらいですよね。鬼男くんの技術力って分かるのだろうか…?
どうにも私は鬼男くんにお菓子作りをさせたいようです。毎日閻魔のために、閻魔の要望どおりにお菓子を作ってたら、すごく素敵だと思いませんか?
そろそろ飛鳥・細道のメンバーも書きたいけど、ネタが浮かばない…。誰かネタをくだs(殴
最後まで読んでくださりありがとうございました!
「お・に・お・くん!」
「ぅわっ…!?」
調理場で本日のおやつであるクレープの皮を焼いていた鬼男の背中に、突然名前を呼びながら飛びつく閻魔。
鬼男は火を扱っていたということもあり、焦った様子で手を止め、閻魔を振り返った。
「こンのアホ大王イカ!火を使ってるときは抱きつくなって言ってんだろ!!」
「聞いて聞いて!俺、今日はちゃんと書類全部終わらせたよ!」
叱りつけるように鬼男が声を荒げても、返ってくるのはぎゅっと抱きつかれる感触と褒めてくれといわんばかりのそんな答え。
「だからって抱きついていいことにはなりません。ほら、離れろ。」
「やーだー!なんだよー、褒めてくれたっていいじゃん!俺頑張ったんだよ?」
鬼男は片手でクレープの皮を皿に移しながら、空いた手で閻魔の頭を軽く押して離れさせようとするが、腕の力を強めて頑なに鬼男から離れることを拒む閻魔。
「…最初からおやつの時間までに終わらせる約束だっただろうが。第一、書類を終わらせるのは当然のことです。」
しばし閻魔を離れさせようと格闘したが、どうにも離れる気配がないので鬼男は諦めて、用意していたフルーツや生クリーム、チョコレートソースを盛り付け始めた。
「でもさ、この俺が珍しくやる気出して終わらせたんだよ?…ご褒美にイチゴもーらい!」
「普段からやる気出してれば書類は溜まらないんだけどな。」
鬼男が褒めてくれないのならと、抱きついたまま目に付いたイチゴに伸ばした閻魔の手を、言いながらぺちんとはたく鬼男。
「ぃたっ!もうっ、鬼男くんの意地悪!」
「すぐ出来るんだからもう少しくらい我慢しろ。」
実際は大して痛くないはずなので、鬼男は気にした様子もなくたしなめるような言葉を返す。
「ちぇー、イチゴ一個くらいいいじゃん…」
そんな鬼男の態度が気に入らなかったのか、閻魔は拗ねたように文句を言うが、やはり鬼男から離れる気配はなく、むしろ背中に頬をすり寄せてきた。
「…バニラとチョコ、どっちがいいですか。」
ふぅ…とため息をついてから、手馴れた様子で盛り付け終えたクレープを包んだ鬼男が不意に問いかける。
「えっ?」
「ご褒美をやるって言ってるんですよ。ほら、さっさと選べ。」
突然のことで理解できなかったらしい閻魔が聞き返すと、少しぶっきらぼうに答えて冷凍庫に手を伸ばす。
「いいの…?」
まさか本当にくれるとは思っていなくて、思わず確認するように問いかけてしまう。
「欲しいって言ったのはお前だろうが。それとも、いらないんですか?それならそれで…」
「わぁーっ、いる!いるってば!バニラがいい!バニラ!!」
やっぱり慣れないことはするものじゃない、と思って鬼男が言いながら冷凍庫を閉めようとすれば、慌ててその手を掴んで答える閻魔。
そんな閻魔の姿が面白くて、ふっと柔らかい笑みを浮かべた鬼男は「バニラですね。」と言ってバニラアイスに手を伸ばした。
「先に座って食べててください。今日もココアでいいですか?」
包み終えたクレープの上に落ちない程度の量をスプーンですくって乗せ、閻魔に手渡しながら鬼男は確認を取る。
「うん、ありがと!」
受け取って、子どものように無邪気に笑った閻魔はようやく鬼男から離れ、待ちきれない様子で休憩室に駆けていく。
「あ、こら走るなイカ!落としても、もう作ってやりませんよ!」
「分かってるよーだ!」
鬼男が怒鳴っても、閻魔は返事だけでさっさと行ってしまった。
「ったく、もう…」
舌打ち混じりに呟いても、それだけ早く食べたいと思ってくれているんだと思うと、自然口元が緩む。
鬼男は手早く片づけを済ませると、砂糖を少なめにしたココアを持って閻魔のいる休憩室に向かった。
「これ、すっごく美味しいよ鬼男くん!」
鬼男が休憩室に入って開口一番、閻魔は満面の笑みで感想を口にする。
「それはどうも。」
マグカップを閻魔の前に置き、自分も向かいに座りながら礼を返す鬼男。
閻魔はちょうど喉が渇いていたのか、すぐさまマグカップに口をつけた。
「鬼男くんってさ、なんでこんなにお菓子作るの上手いの?」
再びクレープに口をつけながら閻魔が不思議そうに問いかけてくる。
その鼻の頭にはちょこんと可愛らしく乗った生クリーム。
「さぁ…?誰かさんが毎日多種多様なリクエストをくれるから、ですかね。」
冗談っぽく答えながら、鬼男は閻魔に顔を近づけてチュッと生クリームを舐め取るように鼻の頭に口付けた。
「っ!」
予想していなかった鬼男の行動にぴきっと体を固まらせる閻魔。
それを至近距離で楽しげに眺めて、鬼男は何事もなかったように元通り向かいに座る。
「どうかしましたか?あんまりのんびり食べてると、溶けますよ?」
頬杖をついてからかうように言ってくる鬼男の楽しそうな笑顔。
…やられっぱなしは気に入らない。
「俺一人じゃ食べきれないから、鬼男くんにもあげるよ。」
閻魔は鬼男が甘いものをあまり好まないことを知りながら、にっこり笑って鬼男の目の前にクレープを差し出す。
例え食べなくても、嫌がる顔くらいは見れると思ったのだ。
「そうですか?…では、遠慮なく。」
「えっ…!?」
しかし、鬼男は嫌がる様子どころか、むしろ嬉しそうに目の前のクレープに口をつけたので、閻魔のほうが驚いてしまう。
「お、美味しい…?」
とりあえず、食べた感想を聞いてみる。
それくらいしか次の行動が浮かばなかったから。
「甘いです。お前用に作ってるから、余計に甘い。」
「じゃ、じゃあなんで食べたんだよ!」
鬼男の行動の意味がさっぱり分からず、思わず食いつくように聞き返す閻魔。
すると鬼男はまたもしてやったりという顔で楽しげに笑って、一言。
「そりゃ、口直しに期待できると思ったからですよ。」
「っん…」
抵抗しようと思うことすら忘れるくらいに自然に重なった唇。
溶けると言っておきながら、すぐに離す気配のないゆっくりとしたこの甘い愛撫は何だろうか。閻魔は離れがたくなって自らも鬼男に舌を絡ませ始めた。
「っ、ふ…ぁ、んぅ…」
力が抜けてクレープを落とさないよう考慮したつもりなのか、片手はしっかりと閻魔の手に添えて、もう片方は後頭部に回して。
溶け出したアイスと生クリームが二人の手を濡らす。
「ふ…は、ぁ…」
「やっぱり大王の口の中も甘いですね。口直しどころかさらに甘さが強まりました。」
ようやく離れたと思ったら、舌なめずりしながらそんなことを言われた。
「君、ねぇ…っ、する前から分かってたでしょ…っ、そんなこと…!」
分かっててじっくり堪能するようにしてきたくせに何を言ってるんだ、と内心思いながら閻魔は乱れた呼吸のまま文句を言う。
あぁ、手がベタベタだ。
「同じ甘いでも、大王との口付けならまた違うかなって。」
「っ…!」
言いながらぺろりと自分の手のひらを伝うアイスを舐める鬼男の舌がやけに色っぽく見えて。
閻魔は思わず頬を染めて目を逸らした。
「それで?食べきれないのなら、口直し付きで僕が食べてあげますけど?」
くすくすと笑いながらクレープを持つ閻魔の腕を掴み、自分の口元まで持ってきて問いかける鬼男。
「っ…お、俺もまだ食べたい…から、半分…こ。」
閻魔はそんな鬼男を横目で見ながら、小声でぼそっと呟いた。
何だかんだで、鬼男とのキスは嫌いじゃないから。
「分かりました。休憩時間内に食べ終わりましょう。」
クレープも…大王も、ね。
「っ!!」
耳元で付け足された言葉に、閻魔はクレープを食べられないくらい硬直した。
さて、本日の業務はちゃんと終わるのでしょうか…?
【終】
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書き終わってから気がついたんですけど、クレープで作るのって皮と生クリームくらいですよね。鬼男くんの技術力って分かるのだろうか…?
どうにも私は鬼男くんにお菓子作りをさせたいようです。毎日閻魔のために、閻魔の要望どおりにお菓子を作ってたら、すごく素敵だと思いませんか?
そろそろ飛鳥・細道のメンバーも書きたいけど、ネタが浮かばない…。誰かネタをくだs(殴
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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