「告白」で妹子受け
2009/10/03 22:18:46
気分転換というかリハビリというかww
キャラ崩壊が…orz
最初に受け子に選ばれたのは、みんな大好き小.野妹.子さん!
単純に一番最初に全員のネタが浮かんだだけです。←
太妹
曽妹
芭妹
閻妹
鬼妹
の順で行きます。
仕方ねぇな…読んでやるよ。という寛大なお方はどうぞ追記から。
太妹
「あっ、妹子!こんなところにいたのか!」
妹子が書庫で調べ物をしていると、不意にそんな声が聞こえた。
思わず内心で舌打ちする。
「…何か用ですか、太子。また仕事もせずにふらついて。」
顔を上げなくても誰かは分かっていたので、調べ物を続けながら妹子は問いかけた。入り口から、だんだんと近づいてくる気配。
「っ…!?」
突然後ろから手が伸びてきて、背中に温かいものが触れる。そして、強くなるカレー臭。
「今日はちゃんとしてたんだぞ?でも、途中で無性に妹子に会いたくなってな。」
「それ、で…まさか、仕事放り出してきたんですか?」
ギュッと抱きしめられる感覚と耳のすぐ近くで鼓膜を揺らす低い声に、ドキドキと存在を主張し出す妹子の心臓。
「だって、妹子に会いたくなったらもう仕事どころじゃなくなっちゃったんだもん。」
「なっ…仕事しろバカ!…というか太子、いつまでくっついてるつもりですか。僕、調べ物してたんですけど。」
甘えるように妹子の髪に顔を埋めてくる太子にいつもどおり返す妹子だが、調べ物のことが過去形になっている時点でもうすでにその気はないことがありありと伝わってくる。
「調べ物なんていいよ。私、妹子から離れたくない。妹子だって、もうそんな気分じゃないだろう?」
妹子を抱きしめる太子の腕の力が強くなる。
「うっさい、離れろアホ太子。」
「好きだよ、妹子。私もう、妹子なしじゃ生きていけない。それくらい、お前に惚れてる。」
口だけでは拒む妹子に、太子は熱のこもった声で囁いた。
「っ…ほんとバカじゃないですか、太子。死んでください。」
妹子は顔を真っ赤にして毒を吐き、胸の前で組まれた太子の腕にそっと自らの手を添えて太子にもたれかかった。
―――――
曽妹
「あ、曽良!見て!日の光が、すごく綺麗だよ。」
雲のない青空から照らす日の光が、生い茂る常緑樹の葉の隙間からたくさんの筋となって地上に降り注いでいた。
その様子がまるで光のカーテンのように見えて、妹子は言いながら目の前を指差して後ろを振り返る。
「そうですね。でも、この風景をバックにこちらを振り返る妹子さんの方が何倍も綺麗です。」
「へっ!?え、ちょ…っもう!やだなー、曽良!変なこと言わないでよ。」
表情一つ変えずにサラッと言った曽良に対し、予想外の返答に慌てふためいた様子で言い返す妹子。
曽良は開いていた距離を縮めると、指通りの良い妹子の髪を梳くように撫でて柔らかい頬に手を添える。
「好きだから余計に、というのもあるのかもしれませんが…それを抜きにしたって、先ほどの妹子さんは本当に、とても綺麗でしたよ。」
「あ…え、っと…」
ふざけるでもなく、かと言って照れたり微笑んだりするわけでもなく、ただ真剣に真っ直ぐ妹子の目を射抜いて曽良は言うものだから、妹子のほうがどう反応したらいいか分からずに視線を戸惑ったようにさ迷わせる。
「大好きですよ、妹子さん。僕はいつだってあなたのことばかりを考えて…あなたに恋をしています。」
「そ、ら…」
抵抗もなく、ごく自然にそんなことを言う上に、それがやけに似合っているように思えるからいけない。
妹子は頬に触れる曽良の手に自分の手を重ねると曽良を見つめてはにかんだ。
「僕も…好き、だよ。曽良…」
「えぇ。よく知っています。」
――――――
芭妹
「そういえば…芭蕉さんは、その…なんで僕のことを好きになったんですか?」
2人でのんびりお茶を飲んでいるとき、妹子が不意に思い出したように問いかけてきた。
芭蕉は妹子の何の前触れもない質問にびっくりしたように動きを止めてから、すぐに柔らかく微笑んで飲んでいたお茶を机に置いた。
「私、妹子くんのこと不安にさせちゃってたかな?」
「あ、いや別にそういうわけでは…。ただ、どうしてかなって…何となく思って。」
告白したのは妹子から。すぐに芭蕉からも「好きだよ。」という返事が来て嬉しかったのだが、恋人同士となっても特別何かするわけでもなく、以前のようなただの茶飲み仲間みたいなこの状況に不安が全く無かったと言ったら嘘になるけれど。
「最初に惹かれたのはね、君の瞳だったんだ。強い意志を持って、炎を宿したみたいな瞳。」
「瞳…。」
芭蕉は穏やかに微笑んだまま思い出すように、かみしめるように語りだした。妹子も思わずお茶を飲む手を止めて話に聞き入る。
「次に行動力とその髪かな。こうと決めたら即実行して、それなのにスムーズに事を運んじゃうし。そのときに気づいたんだけど、動くたびにさらさら揺れるその髪もすごく綺麗だなぁって思って。」
「そんな…っ、僕はいつもいっぱいいっぱいですよ!」
「そう。君は時々頑張りすぎちゃって、立ち止まったり落ち込むことがるよね。そのときの姿は、守ってあげたい、私に頼ってもらいたいって思った。…妹子くんが辛いときは、誰よりも私が傍にいてあげたい。」
照れたのを誤魔化すように目の前で両手を振って、妹子は芭蕉の言葉を否定するがそれすらも上手く拾って芭蕉は語りを続けた。
「それから、顔と表情。妹子くんって表情がよく変わるでしょ?毎日見てると飽きないし、その中には初めて見るものや私だけに向けられる表情もあって、それを見つけるたびに、なんだか幸せな気分になるんだよね。あとは、妹子くんの体の」
「あの!芭蕉さん、もういいです!聞いてて恥ずかしくなってきました!」
あまりに芭蕉が自分を褒めるものだから妹子は聞いていて恥ずかしくなってしまい、顔を真っ赤にしてまだまだ続きそうな芭蕉の言葉を遮った。
まさかこんなに思われているとは思わなかった。
「そう?まだまだたくさんあるんだけど…まぁ、とにかくね。私は、妹子くんが妹子くんだから好きになったんだよ。妹子くんの外見も声も、性格も、話し方も…言うならば妹子くんの全てが好きなんだ。」
ひょっとしたら、君以上に君を思ってるかもよ?と得意げに付け足す芭蕉。
「ありがとう、ございます…」
恥ずかしそうに俯いて、妹子は小声で芭蕉に礼を告げた。
「ドゥ?不安は無くなった?」
「は、はい…。あの、すごく嬉しかった…です。」
机にひじを突いてくすくすと笑いながら芭蕉が問いかければ、やはり俯いたまま妹子は答えた。
―――――――
閻妹
「いもちゃんって、可愛い顔してるよねー。」
「喧嘩売ってるんですか。」
作業している妹子の横顔を机に懐きながら見ていた閻魔が、ニヤニヤしながら呟いた。
「やだなー、褒めてるんだよ。俺は好きだよ?いもちゃんのかーわいいそのお顔。」
「馬鹿にされてるようにしか聞こえないんですけど。」
女みたいな名前、女みたいな顔つき。可愛いと言われることは妹子にとって嬉しいことではなかった。それでも閻魔は何かにつけて妹子に可愛いと言ってくる。
「怒ってるいもちゃんも可愛いね。俺、ホントいもちゃんのこと好きだなー。ねーねー…セーラー着てみる気、ない?」
「っ、いい加減にしてください!!」
バンッ、と妹子は目の前の机を叩いた。
「何なんですか!人の気にしてることをからかうように!アンタはいつもそうだ、僕の言葉も気持ちも全然考えない!僕のことが嫌いなら遠まわしな嫌がらせしないで嫌いって言えばいいじゃないですか!!」
自分ではどうしようもないことを毎日のように言われるのが悔しくて、妹子は泣きそうに顔を歪めて声を張り上げる。鼻の奥がツンと痛くなって、視界が滲んできた。
「…何言ってんの?俺は妹子のこと、大好きだよ。毎日そう言ってるじゃない。」
妹子の言葉に閻魔は机から体を起こして先ほどとは打って変わって真面目な顔で告げた。
「好きすぎて、何話したらいいか分からなくてさ。ごめん、そんなに傷つけてると思わなかった。でも、俺は妹子が好きだよ。他の誰よりも俺が妹子のことを愛してるって、自信持ってはっきり言える。」
妹子の頬を伝う涙を見て妹子のそばに移動した閻魔は、それを拭いながらなおも言葉を続ける。
「っ…」
いきなり真面目な顔で、珍しく呼び捨てで告白されて喜びと羞恥で一気に赤面する妹子。
「だからさ、俺のこと…嫌わないでよ。俺、いもちゃんしか考えられないんだから。」
閻魔は妹子の背中に手を回して、まるで離さないとでもいうように強く抱きしめた。
―――――――
鬼妹
「おっ…鬼男!」
「ん?どうした、妹子。」
作業をしていた鬼男に、妹子が声をかけてきた。鬼男はその声に作業を止めて顔を上げると、柔らかい笑み浮かべて聞き返す。
妹子は恥ずかしそうに頬を染めて懐から何かを取り出して見せた。
「あの、さ…映画の、チケットが、ね…2枚、あるんだ…」
鬼男が以前観たいと言っていた映画のチケット。今度2人で見に行きたいねって話していたもの。
「お、これ…。何?太子か誰かと行ってくるのか?感想、聞かせてくれよな。」
映画のタイトルを見た鬼男は、ごく普通にそんなことを言って笑う。
「あ、いやっ…ち、ちが…っ」
「え、血!?妹子、怪我でもしたのかっ?」
妹子はその返答に焦ったように首を横に振って否定しようとするも、鬼男と一緒に行きたいなんて恥ずかしくて言えなくて、言葉に詰まった。
それを聞いて慌てた態度を見せ、妹子の腕を掴み引き寄せて体を確認し始める鬼男。
「うぁっ、違う違う!怪我してないから!血も出てないから!大丈夫!!」
突然近くなった鬼男との距離に妹子の心臓はもう爆発しそうなくらい高鳴っていて、声を張り上げて否定すると鬼男の体を押して離れた。
「…?じゃあ、何だよ?」
「いや、もういいです!うん、なんでもないっ!ごめんね、作業中に。」
妹子の行動の意味が分からないという姿勢で問いかけてくる鬼男に、妹子はこれ以上恥ずかしさに耐え切れなくなって、叫ぶように答えると背を向けた。
「いやいや、いいってことは無いだろ。」
「ぅわっ!?」
歩き出そうとしたところで腕をぐいっと強く引かれ、妹子は再び鬼男の腕の中。
「僕と映画、行きたいんだろ?まったく…もう一押ししてくれれば気づいてやったのに。」
「っ!お、鬼男…気づいてっ…!?」
くつくつと楽しげに笑って言う鬼男に、妹子は首だけで振り返って問い詰める。
「一緒に行きたいって言ってたチケット2枚見せられて、あんな顔で言われてるのに気づかない奴はいないと思うけど?」
「だ、だったら…なんで…」
知らない振りも、焦った態度も全部演技だったと分かると、やはり納得いかない。
自分の頑張りや羞恥はなんだったのかと言いたくなる。
「せっかく妹子が僕を誘おうとしてくれてるんだから、ちゃんと言ってくれるまで待とうかなって。そしたらお前、背中向けて帰ろうとしちゃうんだからちょっと焦ったよ。」
「だって!鬼男、ちっとも気づかないし…僕もあれ以上何かするなんて無理だったんだよ!」
「確かに今回は妹子にしては頑張ってたよな。チケット、わざわざ取ってくれてありがとな。今度、一緒に行こう?」
「う、ん…。」
頭をくしゃりと撫でて嬉しそうに笑う鬼男に、妹子は恥ずかしそうに俯いた。
「赤い顔、隠さずに見せろよ。恥ずかしがる妹子の顔、僕の好きなところのひとつなんだからさ。」
「っ…」
「首まで真っ赤で、すごく可愛い。…大好きだよ、妹子。これからもずっと一緒、な?」
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無謀すぎた…。ダメだもう…だんだんキャラが崩壊していく…orz
CPによって長さが全然違ってすみません!長くなっているのは大抵話が浮かばなくてうだうだしたCPです。次は誰受けで書こうかな…(←まだやる気か
長々とお付き合いいただき本当にありがとうございました!
この記事へのコメント
盛大に萌えました!!
妹子可愛いです><
ご馳走様でした^^ 笑
結構前の記事になるんですが、http://freenovels.blog.shinobi.jp/Entry/6/の替え歌歌詞お借りしても宜しいですか?
それでは失礼しました。柿
コメントありがとうございます!
初めまして。妹子総受け、萌えていただいたのなら幸いです。ありがとうございます。本能の赴くままに書いていますので、またふらりと妹子受けは現れると思います。そのときは是非!
えーっと、ハコバコですね。良いですよー!こんなもので良ければ…ありがとうございます!!
「王であるこの俺は」のところは「私は冥府の王だから」というパターンも考えていたので、とりあえず参考までに。^^